待望のZマウントマイクロレンズ、『NIKKOR Z MC 50mm f/2.8』を買ったのでゆるふわレビューします。
"ゆるふわ"言っとけばテキトー書いても許されるだろと思ってる。
概要
外装はプラスチックですが、表面はザラ付いたマットブラックで見た目の安っぽさは無いです。プラスチックのおかげで重量は260gと軽いのも良いですね。
レンズ径は46mm。
側面には、オートフォーカス/マニュアルのスイッチと、フォーカスを制限するスイッチがあります。接写するときは"0.3m-0.16m"にすればピントを合わせやすくなります。
(中央のスライダーを左右に動かして比較できます)
焦点距離が近くなるに連れてレンズがせり出します。f2.8のレンズであるものの、最短焦点距離でのf値はf5.6になってしまいます。
鏡筒部に撮影倍率が書いてありますが、ファインダー覗きながら見れるものじゃないので別に有用ではないんだけど、見た目カッコいいのでヨシッ!
手持ちのZマウントレンズと全長比較。
左から、
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR (全長32mm)
・NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 (全長66mm)
・NIKKOR Z 35mm f/1.8 S (全長86mm)
35mmなんか見た目ダサいけど、左2つはそう感じないのが不思議。
質感?フォントの差異?
Zマウントマイクロが出るまでの繋ぎとして購入した"AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D"との比較。マウントアダプター(FTZ)もあるので長いし重いけど、メカニカルな外見カッコ良いし、解像感良い写真出してくれるので結構気に入ってたり。
レンズをカメラに装着した状態。(上:Z50、下:Z5)
どちらも良い感じのバランス。
付属品のフード。
小さすぎてフレア/ゴーストを抑えるのは無理。接写時のレンズ保護が主目的と思われますが、それならフィルター付けた方が確実なので正直微妙。
価格.comで見たけど、HAKUBAのメタルレンズフード62mmが質感ともにいい感じなので買おうね!(買った)
最短焦点距離(倍率1:1)の状態。
ワーキングディスタンス(レンズ先端からピント位置までの距離)は約5cmとかなり近い。
で、この状態で撮ったものがこちら↓
NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 0.77sec | f5.6 | ISO100 | ±0.0EV| フルサイズ
f5.6だけど接写だけあってピントはかなり狭い。
ボケ感は固すぎず柔らかすぎずな印象。
試写① ブツ撮り
以下からの写真は、すべて撮って出し(リサイズのみ)です。
NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 6sec | f6.3 | ISO100 | -0.7EV| フルサイズ
NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 1/2sec | f4 | ISO100 | ±0.0EV| ASP-C
NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 1sec | f4 | ISO100 | ±0.0EV| フルサイズ
(左)NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 3sec | f5.6 | ISO100 | ±0.0EV| ASP-C
(右)NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 11sec | f11 | ISO100 | ±0.0EV| ASP-C
NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 2sec | f5 | ISO100 | ±0.0EV| ASP-C
NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 1/5sec | f4.2 | ISO100 | +0.3EV| ASP-C
PRIMUSのP-153。
金属の質感がきれい。
試写② おでかけ
NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 1/2000sec | f3.2 | ISO100 | +0.3EV| ASP-C
NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 1/500sec | f4.8 | ISO100 | +0.3EV| ASP-C
NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 1/1600sec | f3.2 | ISO100 | ±0.0EV| ASP-C
NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 1/1000sec | f5 | ISO100 | +0.3EV| ASP-C
NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 1/500sec | f3.2 | ISO100 | ±0.0EV| フルサイズ
(左)NIKON Z5 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | 1/640sec | f3.2 | ISO100 | ±0.0EV| フルサイズ
(右)木を拡大
玉ボケは綺麗な丸で、夜景写真も期待できそう。
総評
持ち歩きやすい小型軽量+寄れる&素直なボケ=オールラウンダー優等生マイクロレンズ。
焦点距離50mmなのでフルサイズならスナップ用途として使える上、マイクロレンズなのでテーブルフォトでも大丈夫。
Z5でもフォーマットをASP-C(NIKONで言うDXフォーマット)にすれば約75mmになるので、ポートレートで使いやすくなる&ブツ撮りで光を当てやすくなります。
レンズに手振れ補正がないので、Z50やZfcで手持ち接写するときはISO上げてシャッタースピード稼がないと厳しそう。
個人的に残念なところは、フィルター系46mmと大口径Zマウントの恩恵が薄い点。
小型化という面で活きてますが、せっかくなら大口径レンズで接写したかったなと。サイズ感とトレードオフになるので、それは同日発売の105mm使えってことでしょう。
Zマウント待望のマイクロレンズが出たので、ようやくFTZ(マウントアダプター)の枷から解放されたのはありがたい。
このレンズは買い足しレンズの最有力候補として勧めたいです。汎用性高いし、マクロの世界楽しい。
今後はフィギュア撮りもお出掛けもこのレンズ使おうと思います。