前回の赤城山では、PLフィルターが予想以上の働きをしてくれました。そうなるとやはり、これをフィギュア撮りでも有用か気になってしまうわけで(性)
ちなみにPLフィルターでフィギュア撮影ネタは、探せばいくらでもあります。
実際に自分で試すことに意義がある・・・と思いたい。
使用したのは、ケンコーさんの『サーキュラーPLフィルター(W)』。
前回このフィルターについて、「色を綺麗に出す」という雑な説明をしましたが、正確には「偏光(反射光)を無くして被写体本来の色を映す」です。
"偏光"とは、"ガラスケースのフィギュアを撮ったら、なんか眼が血走ったキモオタが写っていた"という怪現象を起こす畜生(偏見)
使い方は、フィルターを回して、任意の方向からレンズに入る光を調整します。
ということで、実証実験。
■1.絵麻&るるきゃん
NIKON D5200 | SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | 1.3sec | f6.3 | ISO100
NIKON D5200 | SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | 6sec | f6.3 | ISO100 | C-PL(W)
上がC-PLフィルター無し、下がC-PLフィルター有り。
偏光云々以前に、右からの光が強すぎる(確信)。C-PLを使うより、光を弱めるか遠ざけるかした方が良いと思いました。もちろんこれは室内撮りだからできる選択で、光源を手軽に操作できない野外では使う価値はあります。
特筆すべきは露出時間。
C-PL無しのときは1.3secで撮りましたが、C-PL有りで同じ明るさを出すには6sec必要でした。相当光を抑えているんだなぁという気持ちになりました(KONAMI)
あと、劇場版楽しみにしてますという事と、ALTERさんには他の娘のフュギュア化をお願いしますという事だけは言いたい。
■2.淫魔像鹿島
NIKON D5200 | SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | 1.6sec | f5 | ISO100
NIKON D5200 | SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | 6sec | f5 | ISO100 | C-PL(W)
上がC-PLフィルター無し、下がC-PLフィルター有り。
上ではメタリックの台座に足や背景が写り込んでいますが、C-PLを使うことでその反射を無くすことができました。
フィギュア撮りでC-PLを使うとしたら、こういったケースでしょうか。
ついでに、肌色を良くするためにしていた手動WBが、C-PLフィルタで無かったことにされてました。
■3.幸子
NIKON D5200 | SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | 1.6sec | f5 | ISO100
NIKON D5200 | SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | 5sec | f5 | ISO100 | C-PL(W)
上がC-PLフィルター無し、下がC-PLフィルター有り。
C-PLによって左目の反射が無くなりました。
ただ、これに関してはC-PL有りが良いとも言い切れない感じ。
左目の反射もこの程度ならアイドルらしくキラッとしているのだと思えば悪くない。
C-PL有りでは、右からの光が弱まったことで各所の影が薄くなっています。これによりエッジの強調が減り、立体感が弱くなりました。でも影が薄くなったことで、ふわっとした柔らかい印象があります。
つまり、C-PLが有っても無くても幸子はカワイイ(審議拒否)
■まとめ
C-PLは、脳死で常に着けときゃいいという物でもないと感じました。
メタリックやクリアパーツによって意図しない写り込みが発生したときだけでいいかなって。
ただし、偏光が絶対悪かと言えばそういうわけでもない。偏光を利用した写真ならではの表現もあると思います。僕はその境地に至ってないので、反射でパンツ映すぐらいしか思い付かない(ゲス)
個人的には露出時間が約3倍になるのが面倒。普段のテンポで進められない。
フィギュア撮りで必須かと言われればノー。でもあれば選択肢は増える。
やはり真価は、天気良い日に外で撮る事。間違ってはいけない(戒め)
でも今シーズン温度設定バグっているので、外に出ようという気持ちはちょっと無いですねぇ・・・